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インコタームズとPOD(Proof of Delivery)について [ロジスティック]

アメリカでの出荷や受取に関して、特に弊社は小さな部品を多数出荷していたことから、出荷数と受取数が違う。または出荷物が届かない。といったトラブルは頻繁にありました。
それが原因で売掛金が支払われない。といった問題に発展するのですが、こういった問題を解決する際に重要なのは、インコタームズとPOD(Proof of Delivery)です。

インコタームズとは「貿易取引における運賃、保険料、リスク(損失責任)負担等の条件に関する売主と買主の合意」の事で、要はどの時点からどの費用及びリスクに関してどちらが責任を負うか、という取り決めです。
詳細はこちらhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BA 

PODとはProof of Deliveryの略で配達証明のことです。通常輸送会社は積載時(出荷物をトラックに積む時点)で個数と重さ等を確認しサインをします。また送り先の受取の際も先方が個数と重さ等の確認を行いサインをし、輸送会社はすべての書類は配達証明として保管します。

ではなぜ出荷数と受取数が違った時にインコタームズとPODが重要かというと、
インコタームズはどの時点でリスクが移転したのかということ明確にし、
PODはどの時点ではどの個数があった。ということを証明するからです。

具体的な事例で説明すると、弊社と客先はインコタームズ EXW (Ex Works:出荷工場渡し条件。売主は、売主の敷地(工場)で買主に商品を移転し、それ以降の運賃、保険料、リスクの一切は買主が負担する。)で取り決めており、100個を出荷しましたが、客先からは90個しか届いていないとクレームがありました。

この際弊社が行うのは、まず積載時(弊社の倉庫でトラックに積載した時点)のPODを確認します。すると、100個の積載に関して輸送会社のドライバーがサインをしていました。
これで、EXWでリスクが移転する時点(積載時)では100個の出荷が証明されたため、これ以降の荷物の紛失等に関して法的には一切責任がありません。
そのためこちらの言い分としては、「出荷時のPODは100個あったのだから、90個しか受け取っていななくても、輸送中の紛失物はそちらの責任になるため弊社には100個分の支払をして下さい。輸送中の紛失分に関しては、御社と運送会社で保険での弁済請求を行って下さい。」と説得させる事になります。

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コメント 4

中西

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by 中西 (2015-10-16 12:36) 

Fay

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