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FLSAにおけるExemptとNon-Exempt注意点 [人事総務]

アメリカでは、個人の権利意識及び主張が強いので、日本より人事関連の問題が発生しやすいと思います。その中でも一番基本的な法律として頭に入れておかないといけないのが、FLSA「The Fair Labor Standards Act(公正労働基準法)」です。

FLSAは大きく言うと以下の4つの項目に規定を定めています。

1. 最低賃金と残業代 ----- Sets the minimum wage and overtime rates covered employees must receive for their work
2. 記録保存義務 ----------- Requires record keeping by all covered employers
3. 児童労働 ----------------- Places restrictions on the types of work minors can do and the hours they can work
4. 公平公正な賃金 -------- Mandates equal pay for equal work

その中でも一番重要なのは、1. 最低賃金と残業代の条項の、残業が払われる区分の仕事とそうでない仕事を分ける。Exempt、Non-Exemptだと思います。日本でもホワイトカラーエグゼンプション導入を巡って話題になりましたよね。

Exemptという言葉だけ見るとわかりづらいのですが、意味としてはFLSAの1. 最低賃金と残業代の中で「一般社員には残業手当を払うこと」という規定からExempt(除外)される人。つまりExempt=残業を払わなくてもいい高度な専門職に就いている人。ということです。

私も勘違いしていたのですが、サラリーをもらっているからと言って即Exempt(残業が払われない)にはなりません。

Exemptには下記の区分(Classification)があります。
• Administrative job
• Executive job
• Professional job
• Outside Sales job
• Certain Computer job

Administrative jobとして区分されるためには、以下の要件を満たす必要があります。
1) 週給換算で$455以上のサラリーベースの給与
2) 主要な業務が定型業務(non-manual work)でなくかつマネジメントに直接関連するまたは直接通常のビジネスオペレーションもしくは顧客対応に関連づいていること

Executive jobとして区分されためには、以下の要件を満たす必要があります。
1) 週給換算で$455以上のサラリーベースの給与
2) 主要な業務がマネジメントである事
3) 2名以上の部下がいる
4) 部下の採用・解雇に権限があることまた部下の昇進について助言、推薦が出来ること

Professional jobには2つの区分が有りlearned professionals(専門知識系)とcreative professionals(クリエイティブ系)があります。

learned professionalsとしての要件は、
1) 週給換算で$455以上のサラリーベースの給与
2) 主要な業務が高度な専門知識を要する仕事であること
3) 高度な専門知識としての分野は、法学、神学、医学、薬学、会計学、教育学、建築学、工学、物理学、化学、生物学。

creative professionalsとしての要件は
1) 業務が発明やイマジネーション、独創性もしくは芸術分野や創造的努力、創造活動の分野での才能を必要とする(画家や演劇者、ミュージシャン’指揮者、作家、映画関連、写真家等芸術分野)


以上Exemptに関して簡単に説明しましたが、Exempt区分の規定がある州もあるので、詳しくは弁護士等の専門家に確認する必要があります。
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