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Job description(職務記述書) [人事総務]

アメリカでは職務給制度が一般的なので各ポジションにJob description (職務記述書)があります。このJob description には具体的な仕事内容や条件や期待される成果等が明記されています。
Job descriptionは単なる仕事のガイドラインと言うだけでなく、人種のるつぼと言われているアメリカでは価値観の違う人達が、多く摩擦を起こしながら業務を行っており、明確に責任と権限でマネジメントを分業しないと物事がうまく進まないと言う事からも重要な役割を担います。

私が赴任して衝撃を受けたのはちょっとした雑用を人事の担当に頼むと、
It’s not my job.(私の仕事ではない。)
と断られたことです。私は直接の上司ではなかったですが、日本ではポジションが上の人から頼み事をされると指示に従うものだと思っていたので、文化の違いに驚きました。

後でよく聞くとこちらではJob descriptionにより、契約として職務内容と責任が決まっているということも有り、責任外の仕事を断れる権利が与えられているという事もあるのですが、各担当が自分のJobに責任をもっており、他の担当者が自分の仕事を行っているのを見ると、プライドも傷つけられますし、ポジションを奪われる脅威とも囚われかねず、無用なトラブルを避けたい。という意図もあったようです。

アメリカでは訴訟リスクが高いため、何事に置いても両者合意の上進めているということを書面で残す必要があります。その意味でもJob descriptionを作成し、明確に責任と権限を説明し、双方合意の上サインを求めることは重要だと思います。

私も何度か訴訟には携わりましたが、解雇規制が日本よりも緩い代わりに裁判への障害も非常に低く、書面記録の重要性を肌で感じました。



タグ:Job description
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