電子送金の種類に関して(Wire TransferとACH Transfer) [資金管理]
以前アメリカでベンダーへの支払に関しては小切手がメインだということを書きましたが、ある程度以上の規模の会社は業務の効率化のため電子送金への切り替えが進んでいます。
今回は主流である以下2種類の電子送金の方法に関して説明します。
*Wire Transfer
*ACH Transfer
Wire Transferは、金融機関同士の直接送金になり、国際送金も利用可能です。
ACH Transferは、Automated Clearing Houseの頭文字をとっているのですが、文字通り全ての処理が自動化されており、Clearing Houseと言う決済機関を介して送金が行われています。Clearing Houseは固有の社名ではなく決済取次業者の総称です。
お金流れを例示すると以下のようになります。
Wire 銀行⇒銀行
ACH 銀行⇒Clearing house⇒銀行
メリット、デメリットをまとめると以下の様になります。
Wire Transferは金融機関同士の直接取引のため処理は早いのですが、送金元/受取先共に決済処理等の授業員の作業が発生します。その人件費の分費用が高くなります。
ACH Transferは自動化されているため手数料は低いのですが、膨大なデータが各金融機関からひっきりなしに送られており、それをバッチ処理しているため時間がかかります。
ただシステム化されているため色々な経理システムからACH処理用のファイルを抽出しやすいというメリットもあるので、大量のデータを処理するのに向いています。
今回は主流である以下2種類の電子送金の方法に関して説明します。
*Wire Transfer
*ACH Transfer
Wire Transferは、金融機関同士の直接送金になり、国際送金も利用可能です。
ACH Transferは、Automated Clearing Houseの頭文字をとっているのですが、文字通り全ての処理が自動化されており、Clearing Houseと言う決済機関を介して送金が行われています。Clearing Houseは固有の社名ではなく決済取次業者の総称です。
お金流れを例示すると以下のようになります。
Wire 銀行⇒銀行
ACH 銀行⇒Clearing house⇒銀行
メリット、デメリットをまとめると以下の様になります。
Wire | ACH | |
---|---|---|
メリット | *処理が早い(基本即日、遅くとも翌日)*国際送金可 | *手数料が安い*大量のデータ処理しやすい |
デメリット | *手数料が高い(送金手数料約30ドル、受取手数料約15ドル)*国際送金可 | *処理が遅い(2~3日)*原則アメリカ国内送金のみ |
Wire Transferは金融機関同士の直接取引のため処理は早いのですが、送金元/受取先共に決済処理等の授業員の作業が発生します。その人件費の分費用が高くなります。
ACH Transferは自動化されているため手数料は低いのですが、膨大なデータが各金融機関からひっきりなしに送られており、それをバッチ処理しているため時間がかかります。
ただシステム化されているため色々な経理システムからACH処理用のファイルを抽出しやすいというメリットもあるので、大量のデータを処理するのに向いています。
Statement of accountに関して [資金管理]
アメリカでは毎月大抵の仕入先からStatement of accountが送られてきますし、客先に対してStatement of accountを送付します。
これは日本で言う売掛金(仕入側からすると買掛金)残高明細書のことです。
特に毎日数多くの製品を出荷している場合は、受入の際に漏れやミスがあったりして、売掛金が正確に払われないこともあります。
そのため、双方の売掛金/買掛金の認識に間違いが無いか確認のためにStatement of accountを利用します。
ちなみに通常はある時点の残高の明細ですが、銀行が発行するStatement of account(Bank statement)は一ヶ月の取引明細がすべて記入されています。
これは日本で言う売掛金(仕入側からすると買掛金)残高明細書のことです。
特に毎日数多くの製品を出荷している場合は、受入の際に漏れやミスがあったりして、売掛金が正確に払われないこともあります。
そのため、双方の売掛金/買掛金の認識に間違いが無いか確認のためにStatement of accountを利用します。
ちなみに通常はある時点の残高の明細ですが、銀行が発行するStatement of account(Bank statement)は一ヶ月の取引明細がすべて記入されています。
AR(売掛金)及びAP(買掛金)の支払サイト [資金管理]
日本では当月締め翌月末払い等の支払サイトが一般的かと重いますが、
アメリカでは通常”Net ○○ days”(Net 30 days, Net 60等)等○○日以内が一般的です。
どの時点からという基準日は契約で決まり、通常インボイスの日付や受入日、出荷日等(from invoice date, receipt of goods, date of shipment, etc.)が基準になってきます。
ただそうなると各々のインボイスのDue(支払期限日)が異なり、ほぼ毎日のようにAccountantやPayable specialistが小切手を切る必要があります。
そのため一部の日系の子会社の中には、"Prox 30 days" と言って、月末締30日以内支払(日本の当月締め翌月末払いとほぼ同じ)を行い、業務を効率化させているところもあります。
ちなみにアメリカは小切手(Check)での支払が一般的で、支払日の基準は小切手を送る封筒の切手のスタンプの日付を基準にする会社が多いです。ただし、カード会社やリースの支払等は先方に小切手が到着した日付を持って支払日とされるため、確実に支払期限日までに郵便が届いているように余裕を持って支払を行う必要があります。
多くの会社が支払期限日を一日でも超えるとLate feeやLate interestといった延滞金を追加で請求してきます。この延滞金は交渉で取り消してもらえる事が多いですが、常に頭に入れておく必要があります。
アメリカでは通常”Net ○○ days”(Net 30 days, Net 60等)等○○日以内が一般的です。
どの時点からという基準日は契約で決まり、通常インボイスの日付や受入日、出荷日等(from invoice date, receipt of goods, date of shipment, etc.)が基準になってきます。
ただそうなると各々のインボイスのDue(支払期限日)が異なり、ほぼ毎日のようにAccountantやPayable specialistが小切手を切る必要があります。
そのため一部の日系の子会社の中には、"Prox 30 days" と言って、月末締30日以内支払(日本の当月締め翌月末払いとほぼ同じ)を行い、業務を効率化させているところもあります。
ちなみにアメリカは小切手(Check)での支払が一般的で、支払日の基準は小切手を送る封筒の切手のスタンプの日付を基準にする会社が多いです。ただし、カード会社やリースの支払等は先方に小切手が到着した日付を持って支払日とされるため、確実に支払期限日までに郵便が届いているように余裕を持って支払を行う必要があります。
多くの会社が支払期限日を一日でも超えるとLate feeやLate interestといった延滞金を追加で請求してきます。この延滞金は交渉で取り消してもらえる事が多いですが、常に頭に入れておく必要があります。